今回は、われらがジョンさんの事をご紹介します!
まず予備知識ですが、日本ではアニマルトレーナーという資格は存在しません。
犬の訓練士や競馬馬の調教師は資格としてあるようですが、
新卒で動物園関係に就職した場合、いくら経験を積んでも、
「自称」アニマルトレーナーなんです。
うらやましいことに、イギリスにはアニマルトレーナーの資格があるそうなんですね。
正確には資格というより、認可証らしいのですが、
そんなわけで、ジョンさんは正真正銘のアニマルトレーナーです。
とにかく、熊が大好きな人です。
日本のサーカスで10年くらい、ライオンとともに花形スターだったのに、
サーカスをやめてカドリーに来た理由は「やっぱりクマが好きだから」だそうです。
ジョンさんの昔の写真を見ると、誰もがびっくりするはずです。
ご本人に許可を得て、
ご紹介します。
まずは前フリ、
「いえーい! のってるかーい?」

のってます。
さらにびっくりしたのは、ジョンさんの解説です。
「このくらいのクマになると、
自分が本気を出したらトレーナーよりは強いということが分かっているはずだ」
と言うのです。
私も元クマのトレーナーですが、この言葉にはびっくりしました。
私は当然、実は自分の方が弱いことはクマには内緒にしてきたつもりだったからです。
だから、絶対にクマと「喧嘩」はしませんでした。
怒らせるようなことがないように、とにかく位置関係に気をつけました。
武道の経験はありませんが、きっと自分の立ち居振る舞いは、
古武術や合気道に通じるものがあるとひそかに思っていました。
そしてその振る舞いのおかげで、熊には弱いことがばれていないと思っていました。
ジョンさんはというと、やはり、クマとの位置関係を大変重要視されます。
そして、日本に来てからずっと続けている趣味が、合気道だというのです。
だんだん、ジョンさんの手のひらで踊っているような気がしてきました。
私よりずっと筋肉質で頑丈で、それでも自分がクマより弱いと知っていて、
大きなクマ達を何頭も同時に扱ってきたのですね。
そんなにすごいジョンさんでも、やっぱり娘さんにはかなわないようです。
サーカス暮しをやめたもう一つの理由は、
「娘さんを転校させないため」だそうですから。